80年前に作られたロボット「學天則」が復元
日本初、いやたぶんアジア初のロボット「學天則」が
このたび大阪市立科学館の手によって、コンピューター
制御式のロボットとして生まれ変わり、4月24日に報道陣に
お披露目されました。
學天則は1928年に昭和天皇即位を記念した
展覧会で発表されました。
學天則の高さは約3.5m。左手に持った「インスピレーショナル
・ライト(霊感灯)」を輝かせ、右手にもったかぶら矢で文字を書きます。
ゴム管を通じて送り込まれた空気圧で動いています。
學天則は、表情も豊かで、ややルー大柴に似た顔がウィンクしたり
首を傾けたり頬を膨らませたりします。
學天則のこのたびの復元費用は約2100万円だそうです。
本物の學天則はドイツで行方不明になっており、
設計図も存在しないため、当時の資料や写真のみを
参考に復元したとのこと。
ロボット産業に力を入れる大阪市が、今年7月に新装オープンする
科学館の目玉にするのだそうです。
なおこの学天則を作った西村真琴さんは工学科学者ではなく
生物学者であり、マリモの保護に力を入れたりアイヌの人を
守るための運動をしたりと、人間的にも大きな方でした。
なんと西村真琴さんの息子は、水戸黄門で有名な
俳優の西村晃さんです。
80年前に日本人がロボットを発明したなんて
知りませんでした。
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